Patient Simulator による包括的外傷初期診療トレーニング
バイク事故で重傷外傷を負った若い男性が運び込まれます。このような状況設定で、まず何を準備しておくべきでしょうか。外傷トレーニングはここから始まります。まずどのような病態を考えるべきでしょうか。ショック状態かもしれません。頸髄損傷があった場合の対応はどうしましょうか。緊張性気胸の可能性もあります。
患者が来院したらすぐに、生理学的評価プライマリーサーベイおこないます。ABCDEのステップで行うのですが、実際のトレーニングではそれぞれのスキルを訓練し、包括的なサーベイは後期の高機能シミュレーターシュミレーターで練習します。頸椎保護、酸素投与、ショックの評価、体表観察、などの各々のスキルを練習した後シミュレーターでプライマリーサーベイの練習を行う訳です。
正常バイタルサインで訓練を行った後、出血性ショックのシナリオで設定された病態で迅速かつ正確に患者を評価し、急速輸液輸血等の治療を決断します。FASTは、迅速超音波検査であり外傷初期診療に不可欠なものですが、これを実行するタイミングも重要です。
チームトレーニングを行った後は収録されたビデオを見てチームでブリーフィングを行います。デブリーフィングはダイレクトのフィードバックではなく、学習者自身がそれぞれの課題に対しての問題点や振り返るべき点を見つけ出し、学習の要点を全員で共有する重要な振り返りです。
帝京大学
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